Jully〜あなたと夢を〜

「朱美さ〜ん!」


ホームに着くやいなや聞きなれた声。
それと同時に後ろから雪ちゃんが抱きつく。


「朱美さん、おとといぶり〜」


「雪ちゃんおはよ!」


雪ちゃんの元気いっぱいな姿を見て自然と笑みがこぼれる。
なんで彼氏がいないのかが不思議なくらい。
私が男だったらほっとかないのに(笑)


「何笑ってるんですか〜?」

「何でもないよ、早く行こう店長怒るから。」


雪ちゃんが膨れっ面で覗き込むからまた笑っちゃった…。
そんな雪ちゃんの手を掴んで一緒にコンビニに向かう。



ピンポーンピンポーン!


「店長オッス!」


「おはようございます。」


雪ちゃんに続いて店長に挨拶。
なんだか今日の雪ちゃんはご機嫌で、こっちまで気分が晴れる。



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