Jully〜あなたと夢を〜
呼び出し
気付くと、俺は自分の部屋のベッドの上にいた。
明かりも点けず、ベッドの上で泣いていた…。
あの時何て言ったかすら覚えてない。
ただ頭に浮かぶのは朱美さんの泣き顔だけだった。
ブルブルブル……
携帯が震える、雪ちゃんからだった。
これでもう7回目。
雪ちゃんには悪いけど、誰とも話したくなかった。
ブルブルブル……
…雪ちゃんしつこいな…
着信を見ると店長からだった。
普段店長から電話なんてないから、驚いて通話ボタンを押してしまった…。
『おい!研二!家に居るんだろ?出てこい!研二!!』
「……はい、聞こえてますよ…大きい声出さないで下さい…こんな夜中に何ですか?…。」
時計を見ると深夜1時だった。