【特別短編】X'mas、アナタとbath roomで
私がそのことを話すと、
「懐かしいなぁ~つい最近のことだったのにな」
と、しみじみした雰囲気になった。
たまにはこんなお風呂もいいかも。
「あの後さ、『パパ嫌いなんて言ってごめんね』って、あの子が言ったとき嬉しかったな」
私が言った。
「俺も。約束やぶって、お湯かけた俺が悪いのに、先に謝られちゃってさ…
大人げなかったなー俺。」
そう言ってアナタは頭をかいた。
私たちがお風呂をでると、いつもはリビングのソファーに座って待っているあの子が、
いなかった。
不思議に思って、私たちの寝室に行くと、
ベッドにもぐった娘がいきなりそう言ったんだ。