ガラス越しの恋
言い訳なんてしない。

事実だ。

だから謝り倒す。許して貰えるまで。

好きなんだとも何度も告げる。

「オレは花蓮が好きだ。美術バカな所も、料理が上手いとこも優しいとこ、ふわふわの髪もいがいと胸がでかいとこも全部好きだ」

「ぷっ、あははは、あんたバカですか?」


高耶は壊れた様に笑い出した。


「るせぇ、こっちはマジだ」

「分かってますよ。今回は退きますよ。でも次は全力で奪いますよ。オレだけじゃない、先輩の後釜を狙ってるやつは沢山いますよ」

女受けする笑顔と不適な台詞を残して高耶は出て行った。
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