ガラス越しの恋
寒い。

雪も降って来た。

ひらひら落ちてくる雪に埋もれて消えてしまいたい。

私が消えたら彼は探してくれるだろうか?


もしかしたら、あの人と一緒にいるのかもしれない。

千春先輩。私達の一つ上の先輩で、みんなから好かれている優しい人。

光臣くんとは幼なじみだと聞いた。

二人は付き合っていたけど千春先輩が大学に進学した頃に別れたと誰かが言っていた。

私と付き合い始めたのも千春先輩に似ているからだって、身代わりだって、彼を好きな女子に言われた。

光臣くんがそんにことをするわけないと信じたいけど信じられなくなってくる。
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