帰ってきたツバメの兄弟
シュウ太とお母さん
六月、こんどはシュウ太が巣を作っています。
シュウ君は、おとなしいから、あまりおしゃべりしません。
でもたかし君の母さんに分かってもらいたくて、近くをパタパタ飛びます。
そして一度、
「ボク、助けてもらったシュウ太だよ」
と、庭のそうじをしている母さんのかたにふれたんだ。
「アラ、今年のツバメ君は、うれしいことしてくれるのね」
と、あたたかい羽根の温もりに、うっとり!
そこにお姉さんが帰ってきて、
「母さん、ぼんやりしてどうしたの?」
と、声をかけました。
「今、ツバメがかたをさわっていったのよ。毎年、一回の子育てなのに、二回目のツバメが来てるでしょう。かたをふれていったツバメって、パタパタと近くを飛ぶのよ」
と、お話しています。
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