キミの隣へ

今日は、入学式。

私がキミを好きになった日。


小林紗希、今日キミに恋をした。

「紗希、おはよー。入学式なのに遅刻寸前じゃん。」

「おはよー。いいでしょ…藍もなんだし。」

小学校のころから、苦手だった藍から話しかけられちゃってびっくりした。

「ねぇ、藍…。ごめんやっぱいいや。」

「はぁ?」

私の目の前に、すごく可愛い男の子がいた。

それが、神谷和哉との出会い。


クラスが書かれた紙をわたされた。

4組か…。

「紗希?」

藍はいつに間にかいなくなっていた。

変わりに、彩加がいた。

「え!?彩加?いつからいたの?」

「さっきだけど…。」

彩加は、私のこと理解してくれる数少ない友達。

「彩加、何組?」

「4組。紗希と一緒だよ。」

その言葉を聞いて、ほっとした。

私、人見知りが激しいから友達できるかが心配だったから。

「教室行こ。」

「ん。」

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