キミの隣へ

やっと終わった。

「彩加。さっきの話の続きだけど…。」

「言わなくてもいいよ。」

「え!?何で?」

彩加は、いつも分かってた。

私が、よく顔に出ることを。

だから、無理に言う必要がなかったんだね。

「ありがと。」


「いえいえ。いつものことでしょ!」

言われてみればそうだった。

私が言いにくいことは、彩加が分かって
くれるんだ。

「でもさぁ…いきなりだよね。いつも思うけど。」

「あいつは、特別なの!」

「どーでもいいけど、帰んないの?」

「「弥代!?」」

いつの間にか弥代がいた。

「帰ります!」

今日は、弥代たちと遊ぶから…。

それにしても…あ、神谷だ。

「紗希?そんなに神谷見たって何もないよ。」

めんどくさそうに彩加に言われた。

面倒なら言わなきゃいいのに!

「面倒なら言わなきゃいいのにって思ったでしょ。」

はい?

「彩加って、エス…―「違うから!」」

なんだ、違うのか。残念…
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop