カレ×カノ




「俺は美珠の事好きだし、あいつに美珠を渡す気はない」


顔が熱くなるのがわかる。暗くてよかった。


「なっ何よ急に!?ビックリするぢゃない!!」

「はぶらかさないで。ちゃんと答えて」


じっと美珠を見つめる秀下からは、はしゃいでいる生徒の声が聞こえてくる


「あっアタシも秀の事、すっすっ・・・・・好きだもん・・・」


恥ずかしくて下を向いた。すると、秀にギュッと抱きしめられ


「美珠。顔あげて」

美珠の耳元で囁く


「やっやだよ!絶対ムリ!!」


「いいから」


そっと顔をあげると秀の顔が近づいてくる。美珠は思わず目をつぶった




バンっ!!


『!?』


「美珠~迎えにきたよ~って、あちゃーお邪魔しました。続きをどうぞっ」


音がした方を見ると雛が申し訳なさそうに立っていた


「ひっ雛ぁ~!!!」






いつもと違う一面もまたかわいい秀。
大好き




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