わたしだけのサンタクロース
「でもなんでいきなり?」
今まで、隠していたことを何故急に話したのかが解らない。別に今このタイミングで話す必要もなかったのに。
「…今日さ、イブじゃん?」
今日はクリスマスイブだね?だけどそれと何の関係があるのだろうか。
鏡越しに芽依の微妙な顔を見たのか、ゆりが深いため息を着いた。
「はぁ…芽依ってばやっぱり天然だよね。だから時間かかったんだよ」
「は?何が?」
「今日はイブだよ!!佑介と付き合ってもう少しで一ヶ月経つし約束しちゃったんだよね」
顔を赤らめながら心配そうな顔をするゆりの意図が、やっと解った時にはビックリして首をアイロンで火傷してしまった。
「あっつー!!約束って…エッチ?」
「声にだすなバカッ!!」
ゆりが顔を真っ赤にして、勢いよくベットから立ち上がっている。
「ごめん…」
「それでさ…やっぱり、痛い?」
枕を抱き、もう一度ベットに座ったゆりは心配そうに聞いてきた。
女の子なら誰でも一度は気になったことがあるだろうこの質問。
「痛いよーしかもマジ恥ずかしい、でもそんなの吹き飛ぶくらい幸せ!!好きな人だからねっ」
「うぅー、芽依ぃ怖いよお(泣)」
顔を真っ赤にしながら、呻くゆり…意味が解らない(笑)