わたしだけのサンタクロース
「え…?」
「サンタさんがいいっ」
目をキラキラさせているだろうめいにパパは膝を折って、子供と同じ目線にする。
「芽依子、サンタさんはみんなのものなんだよ?芽依子一人のものになったら、芽依子のお友だちはプレゼント貰えなくなっちゃうんだよ?」
そんなこと、子供のめいに言ったって理解出来ないっつーの!!
「えー!?でも、サンタさんほしいぃ」
ほら、駄々こねてんじゃん。
「芽依子ー、ワガママ言う子はサンタさん嫌いだって」
「やだぁ…」
シュンとするめいの頭を優しく撫でるのはママ。