わたしだけのサンタクロース
い、イチと間接キスっ!!
──なんてときめいてしまったけど、イチとはキスもする。しかも濃厚なヤツを…。
本当に芽依とイチの関係は何なのだろう。…セフレ……なのかな?
「…ちょっ、今の芽依が食べたかったのにぃ」
「もう食べちゃった♪」
悪戯っぽく笑っても……許しちゃうよ。『バカ、イチ』とだけ呟いて、残りのアイスを黙々と食べた。
ショッピングモールに入り、しばらくしてあることを思い出した。
「そうだ、イチ!!クリスマスプレゼント何がいい?」
芽依はまだイチにクリスマスプレゼントを買っていない。買う暇がなかったとかじゃないんだけど…。
「芽依がいい♪」
──またそんな顔で笑って、そんな事を言う。イチのバカめ、浮かれちゃうじゃん。
「そんなんじゃなくて、物だよっ!!」
そりゃあ、イチが芽依を貰ってくれるんだったら嬉しいよ、喜んで差し出すさ。