わたしだけのサンタクロース
ご飯をレストランですませ、意外と近い場所にあるイルミネーションが綺麗という遊園地に向かう。
ショッピングモールを出た時には、もう外は真っ暗で街も綺麗にライトアップされついた。
「はうー寒い…」
店のなかは暖かかったけど、外は凄く寒い。両手に息を吹き掛け擦りあわせる。
「ほら、手」
イチはそれだけ言うと芽依の手を握り、自分のズボンのポケットに入れた。
「温かいー」
チラッと横目で見たイチは優しく微笑んでいた。それだけで幸せな気分になる。
でもこれがもしイチの彼女になれてら、もっと幸せなんだろうな…
手を一回も話さないまま遊園地についた。遊園地はすでにライトがキラキラ光っていて、凄く幻想的だ。
「スゴい綺麗…」
「だな」
二人で見たイルミネーションはとても綺麗で、イチと見れたことがこの上なく幸せだった。