わたしだけのサンタクロース
「雪だっ、なぁ芽依雪降ってる!!」
いきなり子供みたいにはしゃぎだしたイチ。そんなに雪が嬉しいのかな?まぁ、確かに雪が降るなんて珍しいけど。
「ホワイトクリスマスだね♪ねぇ、イチっ!!何か暖まる物買ってさ、観覧車乗ろうよっ!!」
観覧車なら二人っきりだし、今よりもっと綺麗な眺めが見れるんじゃないかな?
「お、いいねぇ」
のってきたイチが嬉しかった。
だって今日は観覧車に乗ってから後のことで、一大決心をしているから。
五年間の想いを伝えるね──