わたしだけのサンタクロース



おもちゃ屋さんでサンタさんに頼むプレゼントを決め、一人で洋服を買っていたお姉ちゃんと合流し車で家に帰宅する。



「芽依は何買って貰ったの?」



「めいはかってないよ」



「え?だって…」



「舞依子(マイコ)っ!!」



お姉ちゃんの言葉の続きを消したのは、助手席にすわり口元に人差し指を立てたママ。



ママの意味ありげな表情から正確にママの言いたいことを受け取ったお姉ちゃんの微妙な声。



「あー…」



その視線の先にあるのは、チャイルドシートに捕まっているめいからは絶対に見れない位置にある、可愛くラッピングされた大きな箱。



「サンタさんプレゼントくれたらいいねっ」



「うん♪」



足をリズムよく揺らしている小さなめい…あぁ、可愛いなめいは(笑)



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