わたしだけのサンタクロース



「いいなぁっ!!おねえちゃんはきれいなおとななの?」



「あったりまえじゃん、もう高校生だもん。モテまくりだよ☆」



あぁ、運転席の方から負のオーラが漂ってきている。


「パパ?」



「ウザイ♪」



軽く振り向いてパパに、笑顔でそんなことを言うのはめいじゃなくてお姉ちゃん。



運転中にショックで放心状態のパパと、それを宥めるママを置いてお姉ちゃんは最後にこう言った。



「芽依も大人になったら、ママの娘でお姉ちゃんの妹なんだからヤバイくらいカッコいいサンタさん出来るよ!!」



ね?とめいの頭を撫でたお姉ちゃんにチャイルドシートから必死に抱きついた。


「めい、おねえちゃんだいすきぃ♪」



「舞依も芽依は、ちっちゃくて可愛くてめちゃめちゃ愛してるよーっ!!」



その後、危なく事故を起こそうとしたのは言うまでもない。



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