チョコレートフォンデュ
「体だけの関係だよ。」
フォークにパスタを絡みつけながらハッキリと言った。
豊と最初にホテルへ行った日、その日は私達の、というか私の身分にそぐわない様な高級ホテルの最上階で、ジーンズ姿の私を気にも止めず豊は私をその部屋まで連れて行った。
シャワーを二人で浴び、その時点からお互いを求め合い、私はりぃの事を忘れたくて、豊に夢中になる事に集中した。りぃの彼氏と寝ることで、りぃの事なんて忘れられるはずないのに、りぃの彼氏である豊ではなく、豊自身を私は求めた。
身近に傍にいた人がたまたま豊だっただけの話なのだ。
きっと他に誰か居たら、私はりぃの彼氏なんかと寝なかった。
終わった後に豊が真っ裸の私を見ながら言った言葉は、
「あいつへの仕返し?」
だった。
そんなつもりは本当になかった。
傍から見れば確かにそう見えるのだが・・。
この関係を続けたいという意思を見せたのは向こうだった。
私は一回だけで終わらせてもいい。むしろ、そのつもりだったのだが、次の日もその次の日も、豊は電話をしてきた。
普通の会話だった。
そしてたまに私をバイト先まで迎えにきてご飯行ったり、映画を観たり、もちろんその度に抱かれた。
お腹の空いていた私はパスタを口いっぱいに入れ、やっぱここのパスタはおいしい。なんて思っていると、
「誰が俺達の関係は体だけって言ったの?」
今日はまだ真面目な顔しか見せない豊は、やはり真面目な顔で聞いてきた。
一口目をようやく胃に押し込んだ私は、
「だって付き合ってないし、豊は彼女持ちだし、私達会うたびにやってるじゃん?」
フォークにパスタを絡みつけながらハッキリと言った。
豊と最初にホテルへ行った日、その日は私達の、というか私の身分にそぐわない様な高級ホテルの最上階で、ジーンズ姿の私を気にも止めず豊は私をその部屋まで連れて行った。
シャワーを二人で浴び、その時点からお互いを求め合い、私はりぃの事を忘れたくて、豊に夢中になる事に集中した。りぃの彼氏と寝ることで、りぃの事なんて忘れられるはずないのに、りぃの彼氏である豊ではなく、豊自身を私は求めた。
身近に傍にいた人がたまたま豊だっただけの話なのだ。
きっと他に誰か居たら、私はりぃの彼氏なんかと寝なかった。
終わった後に豊が真っ裸の私を見ながら言った言葉は、
「あいつへの仕返し?」
だった。
そんなつもりは本当になかった。
傍から見れば確かにそう見えるのだが・・。
この関係を続けたいという意思を見せたのは向こうだった。
私は一回だけで終わらせてもいい。むしろ、そのつもりだったのだが、次の日もその次の日も、豊は電話をしてきた。
普通の会話だった。
そしてたまに私をバイト先まで迎えにきてご飯行ったり、映画を観たり、もちろんその度に抱かれた。
お腹の空いていた私はパスタを口いっぱいに入れ、やっぱここのパスタはおいしい。なんて思っていると、
「誰が俺達の関係は体だけって言ったの?」
今日はまだ真面目な顔しか見せない豊は、やはり真面目な顔で聞いてきた。
一口目をようやく胃に押し込んだ私は、
「だって付き合ってないし、豊は彼女持ちだし、私達会うたびにやってるじゃん?」