チョコレートフォンデュ
豊はいち早く報告したいといった感じで戻ってきた。

勢い良く座った豊から軽い風を感じ、りぃがプレゼントであげた香水の匂いがした。

豊の匂いだ。

りぃも、この香りを嗅ぐたびに、豊を思い出すのだろう。

それは私も一緒だった。



「やっぱあれりぃだよ。こっちからはおやじの顔しか見えなかったけど、あの後ろ姿は絶対あいつだ。あの、良く着てる白いセーターあるだろ?あれ着てた。」


「じゃぁやっぱり・・・・。援交か何か?」


「だろうな。どっかの社長さんかなんかじゃねーの?いかにもって感じでスーツ着てたしさ。」


体を売る。

体を売ってお金や物を貰う。


そう考えると、私も同じ様な事をしている気がした。


ただ私は、やらないだけで。

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