チョコレートフォンデュ
少し時間を置いて、私達も駐車場に車を停め、クラウンの位置を確認して、そこからあまり私達の車が目立たないことを確認した。

「でもさぁ、実際うちらあの二人が何してるかなんて分からないじゃん?状況証拠は得られないと思うんだけど。」

「確かにな。じゃあここで出待ちでもする?あいつらが出てくるトコでも写真に収めれば、俺はあいつにハッキリ言ってやることできるし。」


私達は、結局車内で待つことにした。


「どのくらいかかるかなぁ?」

意地悪っぽく聞いてみた。


「おやじだし、すぐ終わっちゃうんじゃないの?」

感情は入っていない豊の返答。

「そういえば、運転手さんもずっと車で待ってるって事だよね?」

「そうだろうな。」

「大変だねぇ。人が終わるの待ってる仕事なんて絶対したくないよ」

豊も同意した。

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