チョコレートフォンデュ
ロビーでも一応りぃ達が居ないか確認し、足早に車に戻った。

ふぅ~

ドアを閉めた瞬間漏れたため息は二人ともほぼ同時だった。


「やっぱりりぃ、あのおやじから色々買ってもらったりしてたんだね。」

「後は物的証拠のみ!早く出てこないかなぁ~」

あくまで、豊の中ではりぃと別れられる材料探しでしかないらしい。

「でも、りぃになんて言うの?後つけてたって言うの?」

「うん。たまたま見かけたから後追ったって言う。」

「バイトの事は?」

「今日はたまたま休みだったっていう。」

「適当~」

「杏は、りぃと俺が別れて欲しいの、欲しくないの、どっち?」

「別にどっちでもいい~」

「だよな。」

と言ってタバコを取り出した。
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