チョコレートフォンデュ
今度は、私がりぃを黙らせてしまった。
「体、売ってたの?」
意地悪な聞き方だったかもしれない。
でも、私達の間に友情とか存在するのか分からなかった。
例え存在しても、きっとその友情は細い糸の様なもので、小さい衝撃でも、プツンっと言って切れてしまうような、そんな友情だと思った。
私は小さいベランダに出た。
少し汚れたサンダルを履き、少し肌寒い風が私の頬を撫でると、とても気持ち良かった。
こんなに心地良いのに、電話越しの私達の間には、重い空気が漂っていた。
やっと返ってきたりぃからの言葉は、
「なんで知ってるの?豊から聞いたの?」
りぃは、Yesと言わずに、事実を認めてしまった。
「今日、豊と一緒だったの。一緒に居る時に、りぃを見かけて・・・」
何も言わないりぃから、そっかぁと聞こえた気がして、私は続けた。
「豊とはね、短大辞めてから会うようになったの。でも最近は、毎週土曜日が決まった日っていうか・・。とりあえず、土曜日はいつも会ってた。だから今日も一緒だったの。」
「毎週土曜日?」
「うん・・。平日もたまに会ってたけど・・・。」
一応付け足した。だって、平日に豊がバイト先に顔出すこともしょっちゅうだったから。
りぃは、何かを思い出した様に笑った。
「どうしたの?」
「豊のバイトって、やっぱり嘘だったんだね。私達、お互い土曜日に浮気してたんだね」
最後の方は、また泣き出しそうな声で言った。
「体、売ってたの?」
意地悪な聞き方だったかもしれない。
でも、私達の間に友情とか存在するのか分からなかった。
例え存在しても、きっとその友情は細い糸の様なもので、小さい衝撃でも、プツンっと言って切れてしまうような、そんな友情だと思った。
私は小さいベランダに出た。
少し汚れたサンダルを履き、少し肌寒い風が私の頬を撫でると、とても気持ち良かった。
こんなに心地良いのに、電話越しの私達の間には、重い空気が漂っていた。
やっと返ってきたりぃからの言葉は、
「なんで知ってるの?豊から聞いたの?」
りぃは、Yesと言わずに、事実を認めてしまった。
「今日、豊と一緒だったの。一緒に居る時に、りぃを見かけて・・・」
何も言わないりぃから、そっかぁと聞こえた気がして、私は続けた。
「豊とはね、短大辞めてから会うようになったの。でも最近は、毎週土曜日が決まった日っていうか・・。とりあえず、土曜日はいつも会ってた。だから今日も一緒だったの。」
「毎週土曜日?」
「うん・・。平日もたまに会ってたけど・・・。」
一応付け足した。だって、平日に豊がバイト先に顔出すこともしょっちゅうだったから。
りぃは、何かを思い出した様に笑った。
「どうしたの?」
「豊のバイトって、やっぱり嘘だったんだね。私達、お互い土曜日に浮気してたんだね」
最後の方は、また泣き出しそうな声で言った。