星の約束


何を考えているのか分からない聖の行動に、
不安を抱きながらも、まあいいか、と受け入れた。

それに、ずっと1人では寂しいと思ってもいたから、
話し相手ができたことに少しばかり喜んでいた。

先輩は、来る、と言っても、毎日来るわけではなく、
たまに、思い出したようにやってくるのだ。

私は特別、何か用事があるわけでもなかったから、
毎日のように部室に顔を出していたが、
同じことの繰り返しの毎日に飽きていた。


「1年生、来るなんて思ってなかったから、何も用意してないの。
だから、自由にやりたいことやっていいよ」

「そうですか、じゃあ俺も今日は読書でもしてます」


おもむろにカバンの中に手を入れた聖を見て、本読むんだ、と驚く。

聖の容姿と、読書はなかなか結びつけるのが難しいのだ。

どんな本を読むのかと、まじまじと見つめていると、
出てきたのは雑誌だった。


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