星の約束


何人かで取り囲める大きな机が真ん中に置いてある、少し狭い教室。

黒板にはいつ書いたか分からない落書きがいくつか残っている。

ほこりっぽい部屋は、変に新しい部屋よりも、
なんだか落ち着く。

いろいろな思い出が詰まった部屋だ。

そこに座って私は本を広げていた。

ゆっくりとした時間が流れている場所に、
不相応な人物が現れた。

ガラリと無遠慮な開け方をされた扉から入ってきたのは、
1つ下の学年の上村聖[カミムラ セイ]だった。


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