星の約束
次の日は自己採点をしに学校に向かった。
一山こえたつもりでいたけれど、実際はまだ何も終わっていないのだという気分になる。
ユカと並んで採点を始めた。
すぐに採点し終わるだろうと思っていたが、予想以上に時間がかかってしまった。
「ユカ、どうだった?」
終わったところでユカに聞くと、ユカの顔は明るいものだった。
「思ってたより、点がとれたみたい、よかった。
未波はどうだった?」
「私も!
思ってた以上の結果」
採点結果の書かれた用紙を持ち上げてユカに見せる。
「よかったわね、これで心置きなくクリスマスに出かけられるじゃない!
今日は部室に行くんでしょ?」
「うん、行くつもり。
でもずっと行ってなかったから、上村くん来てないかもしれない」
すぐにでも聖に報告したいと思ったが、来ないかもしれないと思うと、妙に寂しい気持ちになった。
ユカはそれを察したようにさばさばとした口調で言う。
「きっと来るわよ。
天体観測部、次期部長なんだし」
私はその言葉につい笑ってしまった。