星の約束

去年のクリスマスを私はかなりの緊張で迎えた。

星を見に行くのだから、約束は必然的に夕方以降になる。

朝早くに目を覚ましてしまった私は、無駄にドキドキする時間を増やしてしまった。

陽がようやく沈んできた頃、私はコートを着込んでマフラーをしっかりと巻いて出かけた。

吐く息の白さが、寒さを表しているのだけど、私はなぜかそれほど寒さを感じなかったように思う。

緊張が勝っていたのかもしれない。


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