星の約束
そんなこともあったなぁ、と思いながら、私は今年もクリスマスに出かける準備をしている。
去年ほどの緊張はなくて、むしろ“楽しみ”のほうが大きいかもしれない。
去年は緊張からだったけど、朝は楽しみで早く目が覚めた。
遠足前の小学生みたいだと、自分に呆れる。
聖と約束した日はそうでもなかったけれど、私は意外と今日が来るのを心待ちにしていたみたいだ。
今日着る服を決めて、ようやく落ち着いてベッドに腰をおろす。
そのとき携帯の着信メロディーが流れて、私はまた立ち上がって携帯に手を伸ばした。
相手はユカだ。
“今日は受験のことは忘れて楽しんで。
報告楽しみにしてる”
という内容だった。
“期待しても何もないよ”という内容のメールをユカに返信した。
それから特にすることもなく、私は体を横にして去年のことを思い出す。
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