星の約束

それを手にとり、温めると、少しだけ寒さが和らぐ。


「あ、」

「どうかした?」

「見てください、雪ですよ。
どうりで寒いわけですねー」


聖が空を見上げて言ったので、私も空を見上げた。


「きれー…」


2人でぼんやり雪を見ていると、そこにようやく先輩の声がかけられる。


「悪い悪い!
寝過ごしちゃってさー、」


顔を赤くさせた先輩が走ってきた。

私と聖は顔を見合わせて笑った。


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