【blue】
「おっ。久しぶり。友達?」

まことは繭子の方を見た。

「うん。先月から一緒に来てる。繭子」

「俺、まこと」

繭子はニッコリ笑った。

「随分、美人な子だね」

まことはストレートに言う。

「うん。でもっ、まことはお断りだよ」

あたしがふざけて言うとまことは

「はい、はい」

とふてくされたように答えた。


しばらくして、カウンターからサトシが手招きをする。

立ち上がってカウンターに向かった。
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