【blue】
朝の広瀬さんは変わった様子もなく、coffeeとクロワッサン。

笑顔も同じ。

特に繭子に何か言われるような素振りもなく、淡々としている。

夕方、約束してるの忘れているんじゃないかと思う程、普通だ。

本当に夕方、来るのかな…


「那智」

「うん?」

「私さ、来月もjuice行こうかと思うんだけど…那智は?
もうsynchronizeないから行かない?」

「う…ん…」

「そっか…残念。でもまた行こうよ?」

「うん…サトシとまことも居るしね」

「ねっ」

繭子はあたしの肩を叩いた。
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