【blue】
お店が開店してからしばらくして、繭子があたしに聞いた。


「最近、来ないよね…あのサラリーマン」


……


「うん、そうだね」


「どうしたんだろうね?」


「…付き合ってる」


「へっ?」


繭子は、すっとんきょうな声を上げた。


「そんなに驚かないで」


「ふへっーそうだったんだ」


「うん…」


「そっか…良かったね」


繭子は小さく微笑んだ。
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