【blue】
雅人も食べ終えて、ゆっくりする。


「那智さ、」


「うん?」


雅人はおもむろに、あたしの右手首を掴んだ。


「なっ、何?」



あたしが大袈裟に驚くと雅人は少し困ったような顔をした。



「それ、青いの。ずっとつけてるけど気にいってるの?」


「あぁ、これかー。なんとなくだよ」


「新しいの買ってやろうか?もうすぐ給料出るし」
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