【blue】
涼太があたしの頬に軽く触れた。


次々に涙が溢れた。


なんでだろ…



「ふっふ、冗談だよ…お前、幸せなんだろ?今」



あたしは幸せなんだろうか……



「わかんない…でもやっぱり涼太には歌って欲しい。元気で居て欲しい」



「だから…俺は元気だって」



涼太は笑った。



「うん…」


重なりあった青いブレスレット。


あたしは涼太の事を忘れられない。
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