【blue】
「行くよ」


さゆは有無を言わさず、あたしの腕を引っ張った。


「えっ!」


いきなりどうしよう。


何を話せばいいんだろ。


頭の中がぐるぐる回る。


涼太に近付いてきた。


ひっひぇー。


「こんばんは!涼太さん」


さゆはいきなり話し掛けた。


涼太は振り返り、さゆとあたしの顔を見た。


「おぅ」


軽く手を挙げただけで、またさっきの相手と話を続け始めた。
< 34 / 240 >

この作品をシェア

pagetop