出逢ってくれてありがとな
第一章 出逢い
俺の名前は「オキノコウタ」頭の悪い音楽好きのバンドマンだ。
高校3年の夏休み、俺は友達のユキオに誘われて隣町のスーパーでバイトする事になった。
バイト初日の朝、俺の携帯が鳴り目が覚めた。ツレのユキオだった。
「お前、今日からバイトだけど準備出来てんのか?」
「そうだっけ?」
「忘れてんのかよっ!8時までに行かねーといけねーからな、早くしろよなっ!」
「わかったよ、ってヤベっ!髪の毛金髪のままだった!」
俺はバンドでベースをやってて、昨日の夏祭りライブの為に髪の毛を金髪に染めていた。
ライブの打ち上げで、ツレのタクミの家で騒いで飲んだ為、バイトの事を忘れてそのままタクミの家で爆睡してしまったのだ。
「おいっ!タクミっ!お前んち黒染めないっ?」
「はぁっ!?ねぇーよっ!前のコンビニで買って来いやっ」
俺は急いで買いに行った。そして、雑に髪を黒く染めた。出来は最悪…染まって無い場所がある。
8時まで後20分、タクミの家からスーパーまでギリギリの時間だった。染め直す時間なんか無い。
俺は急いで準備をし、単車に乗ってスーパーに向かった。