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不安

でも、本当に私なんかでいいのかな…
織絵が心配しちゃいけないから無理したものの、本当はマイナスな気持ちもあった。
それに藤岡クンはいろんな女子からもいいキャラしてるからという理由で人気者。
果たして、私はそんな遠いハードルを越えられるのだろうか。
「藤岡って野球部の大野さんに告ってだめだったっぽいよ~」
「え~マジで!?」
「うん、あのタラシの大野からふられるとかどんだけぇ~!」
「大野ってアレぜってぇ男だろ!」
「あぁね~いえてる!いえてる!」
顔はわからないけど、多分私の後ろにいる女子が話してた。
私は結構ショーゲキだった…
大野=私が大嫌いなイバってばっかの女子!
うそだぁ、うそだぁ!と自分に言い聞かせるしかなかった。
藤岡クンを誰にもとられたくないよ…
今すぐにでも藤岡クンに気持ち伝えたかった。
すると、藤岡クンが!
「藤岡クン!待って」
「ん?」
「私ね、藤岡クンの事 一目惚れして好きになったの」
「…」
しまった、場は気まずくなってしまった。
「だから…だから、私と友達になって下さい!」
「え?俺なんかでいいの?」
「藤岡クンがいいの!」
「わ…わかった、よろしくな」
「ありがとっ、さよなら!」
一気に校庭をダッシュした。
何で友達なんだよ…バカだ、私。
藤岡クンとは友達じゃなくて……
自分の歯がゆさに涙がにじんだ。
またこの恋も慎一みたいに消えていくのかな。
いや、そんなのいや…
家に帰って今日は塾があるのを思い出した。
…それどころじゃないし気持ちの整理がつかない。
休むと親に連絡してもらった。
やっぱ…もう恥ずかしくて面と向かって話せない。
手紙ならイケそうかも。
私は前々から文章で気持ちを綴るのは得意だったから、手紙をすることにした。

DEAR★藤岡くん
やっほー!゜+。
きのうゎ急すぎてごめんね(泣)
ちょっと気まずくなっちゃったヵもしれなぃヶど、気にしなぃでネ。
普通に友達としてょろしく♪♪
お返事待ってます(★b`OェO)^☆
BY☆あおい

できたっ!こういうの初めてだけど、これくらいでいいや。
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