シルクロードはキケンな香り?
あたし…殴られるのかしら…?



「ちょっと来い」
と竜哉に引っ張られ、あたしはみんなの注目を浴びながら街へと歩いて行った。





しばらく歩いた頃。

突然竜哉が話を始めた。



「お前、いい度胸してるよな」


「…よく気は強いって言われるから…」



竜哉はふっと笑った。



不覚にも、可愛いと思ってしまった。



色々いいウワサないけど、ちゃんと笑うんだ。




「俺にタンカ切ったオンナ初めてだったからドキドキしたよ」



へ?


竜哉の方を見ると何だか顔が赤くなっていた。
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