好きにならなきゃよかった



休み時間になり
あたしは屋上で雪が
見たくなった


屋上に
続く、階段を昇る




あの日見た、
雪が見れると思った




バタンッ


屋上のドアが
閉まる音がした



タッタッ…


あたしと
同じく雪見に行ったのかな…?



すれ違う瞬間…





顔が見えた









あたしは
引き返していた



全力で走っていた






―――――っうそ
うそっ





うそでしょ…!?



涙が
止まらない



廊下には生徒がいる


こんな姿見られたくない

階段を
かけ降りる


非常階段の
ドアを開ける



バンッ






…そこには
北野がいた。




「…っ!北野っ…」


あたしは
なぜかわからない


北野に
抱きついていた…



ぅあぁあああぁああっ







あたしは
どうしていいか
わからなかったんだ







篤志が
現れたことに…
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