好きにならなきゃよかった
まさか、これは
送迎の車…?


「ってことは
これ…」


「そう!送迎の車!
みちるちゃん、ちゃんと事前講習会に参加した?」


「あ…あれ、用事あって行けなかった」



「も~イルとか
変人扱いしたでしょ~笑」

「イルって…さっきの男の人?」

「イルは国外から来た生徒をちゃんと場所に
案内する案内人みたいな
もんだよ」

「そうなの?
ぢゃあ、さっきの女の人は?」


「あの人は、児童語学センターの会長さん」


「そ…そうなんだあ…」


へたっとなる

こんなに騒いでた自分が
バカみたいだ~



クスッ



「…あ;」

よく見れば
ってかよく見なくても
あたしと葵の他に
5人も生徒が乗っていた


「みちるちゃん♪
自己紹介してして~」

なんだかとっても
この子は気さくで
明るいと思った


「あたしは、菅野みちるで
11歳です。
地元は…福島です。
よろしくです」


ペコッとする

葵はニコっと微笑み

「あたしは
技詩 葵(ぎし あおい)で
出身は横浜♪
って…ここは皆、11だよね★」


なんだか
皆ぐだっとしているようだった。

長旅に疲れてるのかな?


「そういえば★
あなたも福島だったよね?」


「おぅ…よろしく」

髪はベリーショートで
サッカーやってそうなかんぢ


「よろしくね」



「それだけ?
もっと自己紹介しなよ~♪」



なんか
こういうのって
楽しい

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