思い出のなかに





「ごめんごめん。あー・・・上手くできてるかな?キス写真。」


『きっ・・・・////!』


「・・・・秋斗にも、焼き増ししてあげるね♪」


『いっ・・・・いらない・・・・・。』


「そう?・・・・じゃ、削除しとくね。」



正直したくないけど、秋斗が嫌なら仕方ないか・・・。




私はカメラを持ち直し、「一件削除」のボタンを押す。


「本当に削除しますか?」のボタンを押そうとした。




『ちょっ・・・・待・・・っ!』


「何?」


『・・・やっぱ、いる・・・・。』


「・・・・(ふっ)どっち?」




私は薄く笑うと、カメラの電源を切った。



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