思い出のなかに
「・・・あー・・・・でも・・・あと、30分くらいしか居れない。」
『・・・・え・・・・。』
「私の家、門限が6時でさ。破ると、うるさいから。」
『・・・・そう・・・なんだ・・・・。』
「・・・・だからさ、いっぱい話そうか?」
『・・・・うん。』
「あ、そうだ。あの写真、あと一週間くらいで出来るって。」
『・・・・あの写真・・・・?・・・・・/////』
「あ、顔赤くなった♪」
『////っ・・・・うるさい・・・・。・・・・ゲホッ・・・!』
「?・・・どうしたの?・・・お医者さん、呼ぼうか?」
『・・・ケホッ・・・!・・・・いい、よ・・・・いつもの、事だから・・・。』
「・・・・そう・・・?」
~30分後~
「・・・あっ・・・もうこんな時間・・・。じゃ、帰るね。」
『ぁ・・・っ・・・。・・・・うん・・・・。』
秋斗は、少し名残惜しそうに手を振った。
―・・・もう少し・・・一緒に、居たかったなぁ・・・―
その、口には出せない願望を、僕は胸にしまい込んだ。