思い出のなかに
喪失感
【送っていこうか?】
「いえ・・・・自転車なので。」
【そう。・・・・・紗絵ちゃん。】
「・・・・はい?」
【・・・・頑張ってね。】
「・・・・・・・はい。」
「・・・・ただいま・・・・・。」
《あっ、おかえり。アンタ、今までどこ・・・・・・・・。》
さすがのお母さんでも、私の雰囲気を感じ、文句を言うのはやめたらしい。
《・・・・ご飯は?》
「・・・・いらない・・・・。」
食欲なんて・・・・沸いてこない。
疲れて・・・・
疲れて・・・・
とにかく、疲れた・・・・。