思い出のなかに





「・・・・千堂先生。」


【・・・・・・紗絵ちゃん。・・・どうしたの?】


「・・・・秋斗・・・くんに、渡したいものがあって。」


【・・・じゃあ、私が預かっておくわよ?】


「いいえ。自分で、直接渡したいんです。」


【・・・・・・。】


「・・・・ダメ、ですか・・・・?」



【・・・・・少し・・・・だけよ。】


「!!・・・・・っはい!!」








私はそれを聞くと、一目散に駆け出した。



【廊下走っちゃダメよー。】


「あ・・・・・ごめんなさい!」




また怒られちゃった・・・。








・・・秋斗・・・・




私のこと・・・・




まだ・・・




嫌いになって、ないですか・・・・?



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