思い出のなかに





・・・・一応、置いてこうか・・・・。





「・・・・・・・。」




近くで見ると、もっと痛々しくて―・・・



見ていられなかった。






枕元に写真を置いて、早々に立ち去ろうとした。



でも―・・・最後に、秋斗の顔を、じっくりと見ておきたかった。





「・・・・・・・。」



血の気が、ほとんど無い・・・





『・・・・・・っ・・・・―?』


「!?・・・・・」


・・・良かった・・・目、覚ましたかと・・・・




『・・・・・・・・・!』


「!?」


目、開けた!?





< 42 / 74 >

この作品をシェア

pagetop