思い出のなかに
「・・・・・・・。」
あー、今日も居る居る。
・・・・まぁ、当たり前か?
・・・そういえば・・・
あの子が外に出てるとこ、見たことないなぁ・・・。
・・・・よっぽど、重い病気なのかな・・・?
「・・・・・・・・ぁ・・・・?」
こっち・・・
向いて・・・くれた?
『・・・・・・。』
「・・・・・え!?」
はっきりとは見えない・・・
でも・・・
確かに、あの子が、手を上下に振っている・・・ような・・・。
まるで、「おいでおいで」をするように。
「・・・・・・っ・・・・」
・・・入って・・・いいの・・・かな・・・・?
「・・・・・・・っ!」
何て理由をつけようか、なんて
そんなことも考えず、私は走った。