コンビニ王子
部屋に帰ると、息子はちょうどテレビを見終わった所だった。


「ママ、どこへ行ってたの?」


私は、まだドキドキしている胸を押さえた。


「ううん、どこへも行かない。さあ、お風呂入ろう。」


いつもジイジイと入る息子。今日は、私と入る。

お風呂入って、息子を寝かしつけるとほっと一息。髪を乾かしながら、王子の事考えていた。

今まで知らずに過ごしていたのに…。なんかラッキーかも…なーんてね。×イチ子持ちの女なんて無理、無理…。何考えてんの私…だめだめ。
明日も早いから、もう寝る。

だいたいさダンナと別れる時、もう男は懲り懲りだって思ったんだから…。

そう思いながら、いつしか深い眠りに落ちていた。
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