コンビニ王子
ほんわか幸せ気分で食卓につく。
ジイジイは孫の食べる姿に目を細める。


「随分食べるようになったな。」


私はそんな父の顔を見て思った。随分と白髪も増えたなー。心配ばっかかけてきたし、なんか今日はしんみり気分…。


「お父さんは寂しくないの?」


「え?なんだい急にそんな事言って。」


父さんは驚いた顔で言う。


「うん、意味はないの。何となくね。」


なんか照れくさくなってしまう。
すると、まじ顔になって父さんは話始める。


「お前にそう言われたから言う訳じゃないけど、実は父さん付き合っている人がいるんだ。」


私は驚いて父さんを見る。えっえーっ!?衝撃じゃん!
        「会社の近くに弁当屋があるだろ?そこで働いている人なんだ。やっぱり×イチで、女手一つで子供を育てたそうだ。その息子さんも結婚して、今は一人暮らししてるんだよ。」

な、なに?随分詳しいじゃない。それにこのタイミングでカミングアウト?ありえなくない?

私はそんな父さんの言葉に動揺しつつ、顔をガン見していた。
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