コンビニ王子
やっと、お昼休み…。
お弁当を出して食べ始めると、ケータイが鳴った。


「はい。なーに父さん。」


確かに父さんのケータイなのに、声は女の人だった。

「あの…、だれ?」


「あなたのお父さんが倒れたんです。すぐに市民病院まできて!」


「え?あなた誰?」


「ごめんなさい。信用できないのあたり前よね。私はお父さんの会社の近くでお弁当作ってるの。今日具合が悪そうだったので連絡したら…。とにかく待ってます。詳しい事はまた。」


とにかく私は主任に許可をもらい、病院へ急いだ。
何?どういう事?混乱した頭で考える。
病院へ行くと、父さんは緊急手術中だった。
手術室の前には、女の人が…。


「あ、来たのね。今手術中だから…。」


私は何がなんだかわからない。


「あの、あなたは?父はどうなんですか?」


「ごめんなさい。驚いたわね。脳梗塞で手術になってしまって…後でお医者さんから説明があると思うけど。」


私は頷くと、二人は手術室の前の椅子に座った。


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