コンビニ王子
「あ、子供が起きると大変だから。」


なんか慌てた。小走りに家へ急ぐ。王子も後からついて来た。


「ほんとになんかあったら言えよ!」


そう叫ぶと王子はアパートの階段を駆け上がった。


私の王子…。うれしかった。

部屋に戻ると息子の寝顔をみてほっとした。

どうしよう…これから…。

急に怖くなった。ほんとにこれから先の事は何も考えられなかった。

父さん、早く良くなりますように。祈りながら眠りについた。
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