嘘つき恋愛




「…そ、そっか。


ってか、ああやって絡まれたらちゃんと大声で俺の名前叫べよ?」



すぐ駆けつけるからさって言ったあとの岡田君の顔は…素敵な笑顔だったから


あたしの胸の奥でまた、キュンってなったんだ。




「ん…わかった。ありがとう、ま―君。」


「おぅ…って、んだよ…まー君とか。」


「可愛いじゃんっ」


「カッコ悪いじゃん。…ま、いっか。」






そして2人、笑い合った。
掴まれていたはずなのに
いつの間にか、繋いでいた手。


さりげなく、あたしは恋人繋ぎにした。




クリスマスまで…あと2週間。



< 11 / 38 >

この作品をシェア

pagetop