嘘つき恋愛
「…そ、そっか。
ってか、ああやって絡まれたらちゃんと大声で俺の名前叫べよ?」
すぐ駆けつけるからさって言ったあとの岡田君の顔は…素敵な笑顔だったから
あたしの胸の奥でまた、キュンってなったんだ。
「ん…わかった。ありがとう、ま―君。」
「おぅ…って、んだよ…まー君とか。」
「可愛いじゃんっ」
「カッコ悪いじゃん。…ま、いっか。」
そして2人、笑い合った。
掴まれていたはずなのに
いつの間にか、繋いでいた手。
さりげなく、あたしは恋人繋ぎにした。
クリスマスまで…あと2週間。