君が好きだというならば~episode1~
変態こと隣国の王子である彼は、名をユウ・フレキシ。
幼い頃から決まっている、私の許嫁である。
彼は私より2つは年上なのだけど…
「あー、もう若菜は抱き心地いいなぁ」
…相変わらずというか、いつも二人きりになると決まってこんな感じで
正直、私より年下なんじゃないかとさえ思う。
今頃はドレスも脱いでリラックスできていると思っていたのに…
侍女達は、ユウがいることわ確認すると気を利かせて部屋に入って来なかった。
ソファーの上飽きずにで私に抱きついてくるユウにだんだんイライラが募ってきた。
そうよ!ユウがいる限り私はドレスも脱げないし、お風呂にも入れないじゃない!?
「別に脱いでもいいょー。僕は全然気にしないし」
「!?」
そう言ってにっこり笑いかけてくるユウ。
わ、私声に出てた?
「うん」
またまたにっこり顔で答えたユウ。
き、気をつけなきゃ…
そう私が反省していると、ユウが私の肩を掴み、二人が向き合う様な形に…
「?」
今度は何なの?と思っていた私の背中に、肩越しに手を伸ばして
背中に縛ってあるヒモをシュルシュルと解いていく。